同じ船にのる
子供は、大きくなると当然の如く行動範囲が広くなる。
いつもは聞いたこんな事。
⬇️⬇️
どこ行くの?
誰と?
何時に帰るの?
だけど、最近は全く気にならない。
自分で責任もって行動出来るようになったと、嬉しい限りだ。
そして、こんな状況になると
親の方だって負けじと、羽を伸ばしてると言っても過言でない。
きっと、どこにでもある生活の変化。
一つの過程に過ぎない。
と、思っていたのだが、
これが、仇 となった。
知らず知らずに、各々が好きな事をして、互いが家族に関心が無くなってしまったのだ。
ある晩、
残業から帰ると、そこには
ヘッドフォンを付けてゲームをする息子。
タブレットで、好きなアニメを視る相棒。
娘は、電気点けっぱなしで…、恐らくお風呂でも入っているんだろう。
ただいま っと言ったところで、聞こえてるんだか、いないんだか、「んんあ〜…」。の頼りない返事。
いつもの光景。
いつもの変わらない日常。
風呂に入っているだろう娘の様子を見に行ったが、居ない。
トイレにも居ない。
❓❓❓
アニメに夢中な相棒に向かって、
私 「ちょっとー、○子は?」
ちょっとめんどくさそうにイヤホォンを片耳だけ外して
相棒 「部屋には?」
私 「居ないよ。お風呂にも居ない」
うるせ〜なと、言わんばかりに今度はアニメを一時停止し、
相棒 「そんな事,知らないよ。どっか、トイレにでも居るんじゃないの💢❓」
私 「居ないよ。どっか出かけたの?」
相棒 「そんなのいちいち、知らないよ。もう、大人なんだし💢」
私 「知らないってなによ?聞いてないの?」
相棒 「聞いてないよ。俺があの歳の頃は、何も言わないで出ていったよ」
私 「はあ?それはあなたの家庭の話でしょ!そういう次元の話しじゃないの💢」
痛い所を突かれたと感じた相棒は、部屋を出てふて寝。(って、オマエ、ガキか⁉️)
その後、夜中に帰宅した娘と夜な夜なゲームをする息子を呼んで、座らせ話をした。
前にも話したことがあるけれど(以前にも話した事があるのだ)、
家族は同じ船にのっているようなもので、そこには色々なルールがあるの。
当たり前だけど、大事なもののひとつとして、「挨拶」がある。
「おはよう、おかえり」
「いただきます、ごちそうさま」
「行ってきます、おかえりなさい」とかね。
こんな挨拶は当たり前なんだけど、最近こんなことさえ、みんな忘れて、出来なくなってる。
きっと、自分以外に関心が無くなっているんだと思う。
好きな事をしても、最低限の約束事は守らなくちゃいけない。
このままこの状況が続けば、家族が何をしているかも、どこにいるかもわからなくなって、バラバラになることが目に見えているでしょ?
これ、家族の意味ある?
だから、もう一回二人とも考えてみて。
もちろん、おかーさんも反省しています。
勘違いしないでね。
あなた達の行動や、行き先を知りたい訳ではないし、詮索することが目的ではないから。
これから先、いつかはこの家を出て行く時が来るでしょう。
同じ船にのるためのルールに息が詰まるようになるかも知れない。
家族とはいえ、考え方はみんな違うからね。
この船から降りる時は
おりた後のボートを自分で用意しなくちやならない事も、覚えておいてね。
恐らく、2人は納得してくれた。
あれから相棒は…。
一瞬の気の迷いか?
大海原に飛び込んだが、自力で船に這い上がってきた(苦笑)
これからも、きっと繰り返すだろうし、私がボートを準備してしまうかもしれない。
人生は長い。